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明確性の法理と私の事件について

 投稿者:るん  投稿日:2011年 9月21日(水)06時47分37秒
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  甲斐さま、はじめまして。私は日大とは関係のない者ですが、ぜひコメントをいただきたく、失礼ながら質問させていただきます。
甲斐さんのセミナーのページ「刑事手続と明確性の法理」については既に熟読しています。

私は「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」違反被告事件の刑事被告人で、現在上告中です。

○ 本法のうち、私の事件で主要な部分は次のとおりです。

(定義)
第二条  この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
二 インターネット異性紹介事業
 異性交際(面識のない異性との交際をいう。以下同じ。)を希望する者(以下「異性交際希望者」という。)の求めに応じ、その異性交際に関する情報をインターネットを利用して公衆が閲覧することができる状態に置いてこれに伝達し、かつ、当該情報の伝達を受けた異性交際希望者が電子メールその他の電気通信(電気通信事業法(昭和五十九年法律第八十六号)第二条第一号に規定する電気通信をいう。以下同じ。)を利用して当該情報に係る異性交際希望者と相互に連絡することができるようにする役務を提供する事業をいう。

(インターネット異性紹介事業の届出)
第七条 インターネット異性紹介事業を行おうとする者は、国家公安委員会規則で定めるところにより、次に掲げる事項を事業の本拠となる事務所の所在地を管轄する都道府県公安委員会に届け出なければならない。この場合において、届出には、国家公安委員会規則で定める書類を添付しなければならない。

(罰則)
第三十二条  次の各号のいずれかに該当する者は、六月以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
一  第七条第一項の規定による届出をしないでインターネット異性紹介事業を行った者

○ 判決のうち、憲法31条に関する原々審判示は次のとおりです。
(ちなみに原審、原々審とも同趣旨の判示でした。 )

第2 憲法違反の主張
1 憲法31条違反の主張
弁護人は.本法2条2号で定義されている「インターネット異性
紹介事業」の要件,とりわけ,「異性交際」という要件はあいまい
で不明確であるから,インターネット異性紹介事業について届出義
務を定めた同法7条1項,その義務違反の罰則を定めた同法32条
1号は憲法31条に違反する旨主張する。
当該刑罰法規があいまい不明確のゆえに憲法31条に違反するか
どうかは,通常の判断能力を有する一般人の理解において,具体的
場合に当該行為がその適用を受けるものかどうかの判断を可能なら
しめるような基準が読み取れるかどうかによってこれを判断すべき
であると解される(最大判昭和50年9月10日刑集29巻8号4
89頁参照)。
本法にいう 「インターネット異性紹介事業」については,同法2
条2号において諸要件を盛り込んで定義されているところ,その規
定中で,「異性交際」という要件については.更に「面識のない異
性との交際をいう」と定義されている。そして,通常の判断能力を
有する一般人の理解において,具体的場合にその行為が「異性交際」
に該当するか判断することは十分可能というべきであり,同法2条
2号のその他の要件についても同様である。
したがって,本法7条1項.32条1号が刑罰法規としての明確
性に欠けるところはなく.憲法31条に違反するとはいえない。
(以上、判示)

○ この判示に対抗する上告趣意を考えているのですが、以下が私が考えたものです。
自分でも、この解釈がおかしいのはわかるのですが、文言どおりに解釈するとどうしてもこうなると思いますが、この点について、甲斐さんのご意見をお伺いしたいのです。
何卒、コメントをお願いします。

文面上の違憲について
 本法2条2号規定にある「異性交際」は、その規定文言の中で、本来一般人が認識する異性交際の概念とは異なる「面識のない異性」との「交際」に置き換えられている。一般人がこれを読むとき、いくらわざわざ注釈括弧の中で「面識のない異性との交際をいう。」と書かれていても、単にそれは、「面識のない」という、通常含まれない限定条件が但し書きとして付加されているに過ぎないと認識し、この部分を「面識のない者を相手とする異性交際」という意味と認識してしまいがちと思われる。これは単なる読み違えではないかとの批判を受けそうだが、実際のところ被告人がそうだった。
 しかし、原審、原々審とも、これを文字通りに「面識のない異性」との「交際」というふうに、「交際」を、付き合いや交わりを意味する単独の語と解し、その交際相手が「面識のない異性」であると解し、それゆえ「面識のない異性との交際」という文言は明確であると断じていると考えられる。原審、原々審とも、さらに、その余の文言についても明確であると断じ、「異性交際」という文言以降の検討には及んでいない。
とりあえずは原審が捉えるように「面識のない異性との交際」における「交際」の意味を、単なる国語辞書的な交際、すなわち、付き合いや交わりを意味する単独の語として解するものとして話を進めることにする。

 本法当規定の文言において、異性交際は、「面識の無い異性との交際」と書かれているに過ぎず、そこには、「交際する相手を、面識のない異性に限定しての交際」というような限定がないわけだから、論理上、交際する相手の性別も面識の有無も特に決めていない者は、「面識のない異性との交際を希望する者」にも該当することになろう。また、インターネットを利用しようとするもの、すなわちサイトを利用する者には、交際する相手の性別を限定しないとサイトを利用できないというような言われもなく、一般にコミュニティーサイトにおける大多数の者が、相手の性別など特に決めることなく、交際すること自体を楽しみに利用している者であるということは言うまでもないだろう。となると、コミュニティーサイトの大多数の利用者は、面識のない異性との交際を希望する者だということになる。
 この条件の下、相手の性別を選ばず交際を希望する者が、自分の性別を明かす明かさないに関わらず、交際を希望する相手の性別を指定せずに何らかの情報を掲示板に書き込んだ場合、この書き込みは、当然に異性に向けても発せられている情報である。そして掲示板がそもそも利用者同士の会話(情報交換)の場である以上、この書き込みは他者からの何らかの応答を期待してのものなのである。ゆえにこの書き込みは、当然に異性からの応答をも期待して書かれているわけだから、面識のない異性との情報交換(=会話=交際)に関係する情報であることには違いないのである。
 そしてこの書き込みに対して他の利用者から応答を得たとき、その瞬間にこの会話が閉ざされる理由がない以上、両者(先に書いた利用者と後で書いた利用者)の間で相互通信が実現されたことになる。インターネット上の電子掲示板という電気通信を利用して、この相互連絡はなされている。
 すなわち、自分の性別を明かし、交際を希望する相手の性別として、自分と同じ性別を指定しない限り、掲示板上のいかなる書き込みも、異性交際希望者による、面識のない異性との交際に関する情報だということになってしまうのである。「面識のない異性との交際」を文字通りに解釈し、その後の解釈になんら限定を伴わない限り、異性交際希望者による異性交際に関する情報およびこれに基づいて行われる相互連絡というものは、上記の解釈とならざるを得ない。しかも本法当規定は、「面識のない異性との交際をいう。以下同じ」と記しており、途中でこの「異性交際」に対する解釈の転化を許していないのである。すなわち本法当規定は、異性交際が本来意味するところの「男女間に生まれる特別な感情」というものを、本法当規定の解釈に一切伴わせてはならないというのである。
 この解釈が誰の目にもおかしいことは明らかだが、この解釈が文面上の解釈として成立する以上、もはや一般人が自己の行おうとするサイトが本法当規定のそれに該当するか否かの判断は無理であり、本法当規定およびこれに基づく本法7条1項の規定は、罪刑法定主義に反し、憲法31条に違反する。
 
 
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