teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]

 <思いやりのあるコミュニティ宣言>
 teacup.掲示板は、皆様の権利を守りながら、思いやり、温かみのあるコミュニティづくりを応援します。
 いつもご協力いただきありがとうございます。

 投稿者
  題名
  内容 入力補助 youtubeの<IFRAME>タグが利用可能です。(詳細)
    
 URL
[ ケータイで使う ] [ BBSティッカー ] [ 書込み通知 ]

スレッド一覧

  1. 所沢市の債務残高は1000億円(1)
  2. 返信ありがとう(0)
  3. 返信ありがとう(0)
  4. 全力全開(0)
  5. ぽろりっ(0)
  6. ぽろりっ(0)
スレッド一覧(全6)  他のスレッドを探す 

*掲示板をお持ちでない方へ、まずは掲示板を作成しましょう。無料掲示板作成


参加政治の時代です

 投稿者:ミネ  投稿日:2007年 5月10日(木)08時26分43秒
  昨晩の毎日テレビ「日本列島改造計画」は「大田総理」に似た番組でした。
国民が税の1パーセントについて使途を指示できるハンガリーのパーセント法の
日本での可否、スウェーデンのサムボ法(バツが記録されないお験し婚?)の可否、
ほか種種のテーマについて議論し、欠点も公開したあとで、賛否を集計し、可が
高いと所管省庁のHPに書き込むとのこと、勿論「大田総理」同様お笑い系の域を
出るものではありませんが、双方向デジタル時代になればこうした視聴者参加の
政治系番組はさらに増えてくる事でしょう、宗男議員も出ていましたが、議員に
は多めの持点を与えれば、まさに並存政治構想と極めて似たものと言えるでしょ
う。
いずれにしましても、数分で数十万人の意思が参加し、集計できる時代は来てい
るのです、間接政治一本でなければならないという固定観念を去り、司法の歴史
的な改革「裁判員法」を、立法に適用する事を真面目に検討しなければなりません

http://www2.osk.3web.ne.jp/~mine2/

 
 

ナシオン・プープル

 投稿者:ミネ  投稿日:2007年 4月14日(土)19時38分58秒
  甲斐さま
ナシオン・プープル関連で以下のような議論をしています
サイトをご覧頂ければさいわいです

--------------------------------------------------------
 引用されている議論は、多分憲法の専門書からの引用でしょう。このように
「国民主権」の意味を国家権力の「正当性の根拠」のみに求める説に対しては、
まさしくミネさんが言われた「フィクションに過ぎない」、すなわち「主権が
国民に存する」という「宣言」がタテマエに過ぎなくなり、国民主権の意義が
空洞化してしまうという批判が当てはまります。

 現在では、国民主権の「権力的契機」と「正当性の根拠」は、不可分一体の
ものとして捉えるのが通説ということです。憲法に明文のない直接民主制度の
採否に関しては、明らかに一方の趣旨を没却するような極端なもの(例えば、
国会議員のリコール)でない限り、96条(改憲条項)が国民投票を要求して
いる趣旨に照らして容認され得ると考えることができると思います。専門家の
こんな見解もWEB上に掲載されています。
  ↓
 Q11  憲法改正以外の国民投票は憲法違反か
  http://homepage3.nifty.com/kenpofaq/kokkai/q11.htm

 著者の上脇氏は神戸学院大学教授、『百選Ⅱ』(第5版)で「選挙における
報道・評論の規制」に関する解説を執筆しています。

 なお、メジャーな憲法学者の中でとくにプープル主権説に近いとされるのは、
東北大の辻村みよ子教授だそうですが、私は著書を読んだことがありません。
不勉強ですみません。

 あと、「実質的討論確保」の点では、通信手段の飛躍的進歩(手っ取り早く
いえば、ネットワークの発展)により、技術的に解決可能です。

> 「国民の国家レベルで
> の政治的判断能力には疑義がある」として、「参政員登録には
> 試験を課すべき」と
>  する主張については、これまで「選挙権や被選挙権に資質を
> 問われない以上それは
>  整合性がない」と言ってきました。たしかに理性知性の未熟
> な人々がいることも否
>  定しませんが、全体としての民度で、日本の国民を政治的判
> 断能力には疑義がある
>  と断定することはいかがなものかと考えています。参政員登
> 録に試験を課すべきに
> ついて、何かお考えがありましたらお聞かせ頂ければさいわい
> です  峯
>
 これは本当に難しい問題です。試験を課するにしても、一体何を試験すれば
いいのやらさっぱり見当がつきません。要は本人の「やる気」と「使命感」
「責任感」の問題だと思うのですが… もちろん成年被後見人とかは除かれる
のは当然ですが。

 裁判員も、基本的に資格は問われず選定時の説示だけですから、参政員も
事前の「足切り」よりも直接参政権取得後の「研修」に力を入れた方がいいの
ではないでしょうか。また、「知的に未熟な人」が直接参政権を得た場合の、
国家意思形成への影響をできるだけ小さくするためにも、直接参政員と議員の
表決権に格差を設けることになるのではないでしょうか。

http://www2.osk.3web.ne.jp/~mine2/

 

ドイツ便りその7 日本人は携帯でビッグマックを買う

 投稿者:甲斐素直  投稿日:2007年 3月 1日(木)16時53分36秒
編集済
   この題名も、ヴェルト紙の見出しです。「昇る太陽の国は、携帯電話の新機能に関する先駆者である。人々は、これまでもスーパーマーケットから鉄道の切符に至るまで様々なものを携帯電話で買うことができたが、近い将来、マクドナルドにおいてバーガーを買うのに、携帯電話決済が可能になることになった。」というのが、導入部分の記述。要するに、ドコモとマクドナルドが提携して金を払う代わりに携帯電話をかざすだけで済むようになった、という話です。
 我々日本人から見れば、何を今更、という感じで、地球の裏側でニュースになるような価値のある話とは思えません。しかし、ドイツの場合、日本と違って、携帯電話の機能進歩は遅々たるものです。要するに、携帯電話は電話であって、それ以外の機能はあまりないのです。だから、町の中で、携帯の画面を見ながら何かしている人等というものは、まず見かけません。多様な機能が携帯にあるのは、日本国内における携帯電話相互間の競争が激烈であるためでしょう。
 だから日本人は幸せだ、とは必ずしも言えないところが辛いところです。なぜなら、ドイツの電話は、ノキア、ボーダフォンそれにドイツテレコムの三社ですが、いずれも世界共通仕様ですから、世界のどこに持っていってもそのまま使えます。ところが日本の携帯電話は、あまりに日本の市場に特化して発達してしまっているものですから、国外に持ち出すことができないのです。持ち出せると書いてある機種もありますが、良く話を聞くと、携帯電話の心臓部であるICカードを海外使用のものと取り替えるという手間を掛けて始めて可能になるのであって、そのまま使える訳ではないのです。さらに、そういう手間を掛けても、その電話機を海外で使うと、日本からの国際電話を掛けているのではないかと思われるほどに高額です。
 携帯電話に、国際標準ができあがって、本当にいつでもどこでも使える時代はいつになったら来るのでしょうか。
 

ドイツ便りその6 連邦議会では今後も煙草が吸える

 投稿者:甲斐素直  投稿日:2007年 3月 1日(木)16時17分45秒
   奇妙に逆説的なこの題名は、ベルリンに本拠を置くヴェルト紙の見出しを直訳したものです。連邦政府では、このほどドイツ国内にあるすべての連邦庁舎で煙草を全面的に禁止することに決めた、というのが記事の主たる内容です。しかし、連邦議会に関してだけは連邦政府の権限が及ばないため、今後も議会内部でだけは煙草が吸えるという訳です。本来、国民の健康を守るために、議会は率先して禁煙にするべきではないか、という皮肉が、この見出しには隠れているのでしょう。
 これと同時に、連邦政府は公共空間での喫煙禁止法案をまとめました。この法案は、単に連邦政府の設置している公的施設のみならず、タクシーや駅など、公共交通機関における全面禁止を打ち出しています。さらに、受動喫煙の防止のため、すべての企業で、喫煙を希望するもののためには喫煙室を設け、労働する場所における禁煙を定めています。
 また、煙草を購入できる最低年齢も、現在は16歳ですが、これを18歳に引き上げます。
 そして、喫煙禁止に違反した場合には5~1000ユーロの罰金を用意しています。
 上述の通り、この法律は、鉄道の車両内部については何もいっていません。しかし、ドイツ鉄道(DB=日本のJRと前後する時期に民営化しているかつての国有鉄道)は、これに呼応して、この法律が発効すると同時に、DBの経営する市内鉄道から新幹線に至るあらゆる車両について禁煙にする、としています。
 私が始めてドイツに来たのは、1979年のことですが、当時のDBは、各車両の真ん中にドアがあり、ちょうど同じ広さだけ、あらゆる車両が禁煙車と喫煙車に分かれていました。しかし、当時から煙草を吸わない人の方が多かったため、禁煙車の部分は満員なのに、喫煙車はがら空き、というようなことは普通でした。時には、喫煙車の方に、ここも禁煙車という手書きの表示があって、乗客を誘導したりしていました。
 今回来て、感心したのが、禁煙車両がずっと増えていることです。以前のように、各車両を二つに分けるということは完全に止めています。例えば、5~6両2等車を引っ張っていれば、その最後尾の1両だけが喫煙車で、後は全部禁煙車というようになっています。
 このように1両だけ喫煙可能表示のある車両をくっつけるということは、配車の面倒を招くわけですから、DBとしては、おそらくこれまでも全面禁煙に踏み切りたかったに違いありません。ちょうど良いチャンスを、政府の法案が提供したので、それに飛びついたということでしょう。
 この法案は、順調にいけば、2007年9月に発効予定です。それ以降にドイツに来られる予定のある愛煙家は、ホテルの部屋以外では、煙草は吸えなくなると、覚悟してきてください。
 

ドイツ便りその5 ドイツテレコム公務員の移管に政府がブレーキ

 投稿者:甲斐素直  投稿日:2007年 2月23日(金)16時13分30秒
   南ドイツ新聞の報ずるところによれば、ドイツテレコムが、2千人の公務員を労働省に移管しようとしたところ、連邦政府がこれを拒否したため、ドイツテレコムの人員整理計画は暗礁に乗り上げています。
 と、藪から棒に書いても、なんのことか判らない方も多いと思います。順次、問題の意味を解きほぐしていきましょう。
 日本の場合には、国家機関に勤務している人は、上は大臣から下は守衛さんに至るまで、全員国家公務員でした。これに対し、ドイツの場合、国家機関に勤務していた人の身分は、公務員(Beamte)、雇員(Angestellte)及び労働者(Arbeiter)の3種類に分かれます。ごく簡単に説明すると、公務員とは年俸を受け取り終身身分保障のある人であり、雇員とは月給を受け取り、1ヶ月の解雇予告がない限り解雇されない人であり、労働者とは週休を受け取り、1週間の解雇予告で首になる人のことです。もちろん、これは仕事の内容が、公務員の場合には国家機密に触れるような重要なものであるから、このように強力な身分保障が与えられている訳です。
 話がややこしくなるのが、国家機関だけでなく、日本流に言えば、特殊法人の職員もこの三種類に分かれるということです。
 かつて、ドイツテレコムは、ドイツ郵政省の特別会計として運営されていました。これが、ドイツテレコムという民間法人に改組されたのは、日本で日本電信電話公社が民営化されてNTTとなったのと前後した時期です。日本の民営化したNTTの場合であれば、その職員に国家公務員はいません。ところが、ドイツの場合、上記のようなややこしい身分制度であるために、ドイツテレコムでは、民営化前に公務員としての身分を持っていた人は、民営化後でも、公務員としての身分保障を保っていたということです。現在、ドイツテレコムには16万人の職員が勤務しています。そのうち、4万6000人が公務員の身分を持っているのだそうです。
 日本のNTTの場合には、民営化後、日本テレコムなどの同業他社に対し、なかなか健闘しています。これに対し、ドイツテレコムの場合には、かなりの苦戦を強いられており、収益の悪化は必至という状況です。何でも今年度の場合、対昨年度比で10億ユーロ以上も収益が落ち込む予想とか。
 そこで、ドイツテレコムとしては、人員整理に乗り出した訳です。雇員や労働者についてももちろん人員整理計画は持っている訳ですが、これについては、テレコム自身の権限で実施することが可能です。これに対し、公務員は、前述のとおり、終身身分保障があるのですから、単純な整理の対象になりません。公務員が、自ら年金生活に入ってくれない限り、他省庁に移籍させるしか人員整理の方法はない訳です。そこで、連邦労働省に2千人を引き取ってくれるように頼んだところ、断られた、というのが今回の報道の内容です。
 ドイツテレコムとしては、再建計画に横槍を入れられた、と激怒しているとか。というのも、2年前にも、テレコムの子会社であるヴィヴェント(Vivento=アウトソーシングをセールスポイントにする会社)の再建の際にも、余剰の公務員を連邦労働省に引き取って貰ったという先例があり、今回も昨年暮れにあらかじめ打診した際には好意的な感触を示していた、と少なくともテレコム側では理解していたからです。
 しかし、連邦政府としては、政府自体としても公務員の総数削減を推進しなければならず、省庁間協力といっても限度があるという姿勢を示しています。さらに、連邦労働省としては、大量の公務員を他から受け入れた場合には、官職の絶対数が不足して、人事が円滑に動かなくなるという事情があるようです。
 今現在、労働省の、特にサーヴィスセンターには、既に約2000人のテレコム出身の公務員が勤務しており、そのうち、1500人がヴィヴェントから、残り500人が直接テレコムの在来型の電話部門から移籍した職員です。そもそもこれは、労働省として、押し寄せてきた新人員の洪水を処理するために作り出した、2年限定の約1万3千の職の一部なのです。連邦労働省としては、公務員にはもちろん永続的な地位を提供しなければならないのですが、実際にはこれはほとんど労働者(つまり二階級下)を当てても十分な種類の仕事だと、労働大臣はテレコムに説明しています。理屈としては、テレコムからの公務員もちゃんとした仕事を与えられるべきなのですが、連邦労働省の公務員の行うべき官職の割当量を超過しているので、こういうことになっている訳です。
 しかし、ドイツ公務員組合も、テレコムの主張を支持しています。テレコムは、強い圧力を連邦政府に掛けています。このままでは、ドイツテレコムの公務員が高給取りの窓際族になるか、意味もない仕事に高給を取るという事態になり、連邦政府の負担になるのは間違いありません。
 民営化というのも、万能の薬ではないということを痛感させる事態です。
 

ドイツ便りその4 学生は授業料ボイコットをボイコット

 投稿者:甲斐素直  投稿日:2007年 2月19日(月)14時19分29秒
編集済
   ドイツでは、ほとんどの大学の授業料は無料です(アメリカの私立大学の分校などが例外)。ドイツの大学のほとんどは州立大学で、州憲法では、教育は無償であると定めているためです。しかし、その結果、学生が真面目に勉強せず、5年も6年も在学しているという状態が恒常化しています。そこで、各州では、今年度から1学期あたり500ユーロの授業料を取ることにしました。2学期制ですから、年に直せば1000ユーロ、つまり16万円と、日本の国立大学に比べても、比較にならないほどの額です。しかし、学生達としては、既得の権利を侵害されたということで、猛反対が繰り広げられている……はずでした。しかし、南ドイツ新聞の2月17/18日版によると、反対運動はつぶれてしまったそうです。以下翻訳してみます。
 「授業料の反対運動家達は、こんなことを想像していただろうか。多くの大学、特にバーデン・ヴュルテンベルクとノルトライン・ヴェストファレンで、将来1学期あたり500ユーロの授業料が要求されることに対し、先週、「想像しよう! 授業料があるが、誰も払わない!」というスローガンの下に、活動家達は、学友達に、お金は大学ではなく、信託基金に預けようと呼びかけた。しかし、多数派は「想像しよう! ボイコットはあるが、誰も付き合わない」というスローガンにしたがった。
 18の大学では、既に活動家達はあまりに参加者が少ないことを理由に、その活動を取りやめた。木曜日と金曜日にはハイデルベルク、フライブルク、チュービンゲンがそれぞれ中止した。キャンペーンを始めた際に、学生運動の代表者は、ボイコットを行うか否かを決めるための期限と人数を定めていた。ほとんどの場合、目標として20%から25%の学生がボイコット運動に参加することを条件としていた。そのような多数が支払いを拒絶すれば、その数字が州政府に圧力を加えることになる。しかし、参加人数は予定を遙かに下回った。
 例えばフライブルクでは、22,000人の学生のうち、参加を表明したのは2,204人にとどまった。目標人数は5,500人であった。他の大学では、参加者はさらに下回った。ジーゲンでは参加者は100人にも届かなかった。
 大学当局及び政治家は、ボイコット者は、大学から閉め出されると警告していたことが功を奏したと考えている。。
 これに対し、社会運動研究の専門家であるディータ・ルフトは、これには別の説明があると述べている。すなわち、今日の大学生のほとんどは良い家の出身者だということである。「授業料を払うのはパパなんだよ」とルフトはいう。連邦文部省の調査によれば、今日の大学生の60%までは、両親がいずれも自分自身も大学生であったという。
 しかし、反対運動家達はまだあきらめてはいない。バーデン・ヴュルテンベルクでは2500人の学生が通常裁判所に、またヘッセンでは反対運動家達が憲法裁判所に、授業料の徴収は州憲法に違反すると訴えている。州憲法は無償の教育を保障しているのである。また、カールスルーエにある小さな三つの大学、すなわち芸術大学、音楽大学及び造形大学では、3分の1を超える学生が授業料を信託基金に支払っている。
 

ドイツ便りその3 EUとスイスが税金で激突

 投稿者:甲斐素直  投稿日:2007年 2月16日(金)13時32分40秒
編集済
   皆さんは、スイスの正式国名をご存じですか。イギリスという名前の国がなく、本当は連合王国(United Kingdam)というのと同じように、スイスという名の国もありません。スイスというのは、通称に過ぎないのです。ドイツ語で言う場合には、正式名称は「アイト・ゲノッセンシャフト(Eidgenossenschaft)」です。アイトが誓いという意味で、ゲノッセンシャフトが同盟です。ジュネーブだのベルンだのという小国家が誓いを立てて同盟を結んだことで建国されたからです。普通は連邦と訳しますが、単に連邦というのとは違うかなり重い響きを持つ言葉です。だからきちんと翻訳するときは、「誓約者同盟」という訳語を使います。
 ついでにちょっと脱線すると、日本をJ、ドイツをDというように、頭文字で略称するときに、スイスの場合にはCHとして、決してSとはしません。何故かというと、スイスは独、仏、伊、それにロマンス語という4つの言語を公用語としているからです。だから本当は4つの言葉で書かねば、国名を表記できません。その余裕がないときには、ラテン語で表記します。その時には「コンフェデラチオ・ヘルベチカ(Confoederatio Helvetica)」という言葉になります。その略称だから、CHなのです。なお、このヘルベチカというのは、古代ローマ以前に、ベルンあたりに住んでいたガリア人の民族名に由来するとか。ユリウス・カエサルがガリア戦記で戦った相手です。
 枕が長くなりました。南ドイツ新聞に「Bruesseler Neid-Genossen」という記事が出ていました。ブリュッセルはもちろんEU本部のあるところ。ドイツ語では、英語のNoにあたる言葉が「ナイン(Nein)」です。後半はこのナインと上述のアイト・ゲノッセンを掛けた駄洒落です。だから、意訳すれば、EUがスイスを否定している、ということになります。
 記事の枕は、ジョニー・ハリディというフランス人歌手がスイスに移住したという話です(フランス人だからアリディというべきかな?)。これにより、ハリディはスイスの州に、年額23万ユーロ(日本円にして3680万円)の税金を払うことになるといいます。決して少なくない額ですが、しかし、これは彼がEUに居住している場合に払う税金の17分の1なのだそうです。
 この例に端的に示されるとおり、スイスはいまや税金天国で、これを目指して民間企業はすでに約2万社が本社をスイスに移しているというのです。
 ギャビン・ライヤルがCWA賞を獲得した傑作冒険小説「深夜プラス1」では、スイスの隣にある小国リヒテンシュタインが税金天国で、そこで開かれる取締役会に出席するために急ぐ実業家の護衛の物語でした。しかし、それより遙かに大きなスイス自体が、今や税金天国になっているとは知りませんでした。そういえば、ハリーポッターの翻訳で儲けた出版社の社長が、スイスが本籍だとして、日本の税金を払わないでいて、国税庁とけんかしているという記事を見た記憶がありますが、あれもハリディと同じような行動だったのですね。多分日本とスイスを比べても、17分の1くらいにはなるのでしょう。
 とにかくこうした所得税の流出がEUとして無視できないレベルになってきたとして、EUでは、スイスに圧力を掛けることにしたのだそうです。これに対し、スイス財務大臣の方では、圧力に屈しないと声明しています。スイスはEU加盟国ではないのだから、課税政策についてつべこべ言われる筋合いはない、というのです。その上、課税高権は、各州にあり、連邦自体にはないから、連邦に対する批判は根拠のないものだとしています。
 実際、スイスを批判する法律上の根拠はあまりないようで、南ドイツ新聞は、EUが法的には薄い氷の上を滑っていると表現しています。しかし、スイスはEUに完全に囲まれた陸の孤島である訳で、EUとしては、違法にならない限度で様々な嫌がらせをスイスに加えることが可能です。他方、スイスの方では、この秋に連邦議会の選挙を控えているのでおいそれと譲れないという事情があります。この税金闘争は長引きそうです。
 記事は、ジョニー・ハリディが、今度はモナコに移住したという話で締めくくっています。山より海がよい、というのが理由だというのですが、モナコ王国もまた、税金天国なのです。
 

ドイツ便りその2 飲酒運転

 投稿者:甲斐素直メール  投稿日:2007年 2月15日(木)22時34分53秒
   今日の南ドイツ新聞に、運転初心者の酒飲み運転が全面的に禁止されるという話が載っていました。すなわち、免許を取ってから2年間は、運転時にアルコールが完全に禁止され、違反した場合には罰金125ユーロ(1ユーロ160円として2万円ちょうど)というのです。何故かというと、18歳から25歳の人口は、全人口の8%にすぎないのに、重大な事故の30%はこの世代が起こしているからだというのです。これからは「ビールくらい良いじゃないか」は通用しなくなる、と記事は結んでいます。
 つまり、ドイツではこれまで飲酒運転は禁止されていなかったのですね。全面禁止といっても2万円の罰金では果たしてどれだけ効果があるものか、心配です。
 実は来週の20日から、カーニバルが始まります。その最後が懺悔金曜日といって、敬虔なクリスチャンは、丸一日、一滴の酒も飲みません。そこで、この前日の飲酒ぶりはものすごい。つまり丸二日分の酒を一度に飲む訳です。その結果、まともに車を運転できないような人が続出します。夕方4時くらいから、さすがのドイツ警察もアウトバーンでねずみ取りを仕掛けますが、夕方4時くらいの段階で既に8割くらいは引っかかるというのだから、恐怖の日ですね。
 日本の飲酒運転に対する取り締まり強化を基準にすると、全くの別世界がここにはあります。
 

ドイツ便りその1 マダムバタフライ

 投稿者:甲斐素直メール  投稿日:2007年 2月15日(木)22時16分50秒
   ミュンヘンの町には、オペラ座が二つあり、どちらも毎日、何かしらオペラをやっています。昨日は、プッチーニのオペラ、マダム・バタフライを、小さい方のオペラ座であるゲルトナープラッツでやっていましたから見に行きました。
 ひょっとして、知らない人もいるかもしれないので、簡単にストーリを紹介すると、幕末の長崎を舞台に、米国海軍士官ピンカートンは、日本の武士の娘、蝶々さんと結婚します。やがて任期が終えたピンカートンは帰国しますが、蝶々さんは、彼が再び日本に来るのを待って、彼の息子を育てていました。ピンカートンは再び日本に来るのですが、その時には米国人の妻、ケートを伴っていたのです。それを知った蝶々さんは、武士の娘らしく見事に自殺をするのです。原作は、ピエール・ロチのお菊夫人といわれますが、プッチーニは日本に滞在したロチよりも深く日本を理解し、素晴らしいオペラに仕上げたのです。
 劇場に行ってみると、ゲルトナープラッツの正面入り口に、大人の胸までも背丈のあるでっかい招き猫が鎮座して、おいでおいでと手を振っているのに、まず面食らいました。
 幕が上がると、秋葉原風のメイドさんが3人並んでせっせと床にぞうきんがけをしています。周りの壁はスクリーンになっていて、現代日本の風俗がスライドで映写されています。つまり、マダムバタフライの時代を現代に置き換えているのです。
 やがてピンカートンが出てきますが、これは海兵隊員らしく、迷彩服を着て、兵隊の行嚢を担いでいるのです。マダムバタフライは、マダムはマダムでも、どうやらバーのマダムか何からしく、ベビードール風のお尻丸出しのネグリジェを着て舞台をはね回っています。長さ1m(つまり広げたら直径2mになる)もあろうかという扇子を広げて担いで回るのは、どうやら蝶の羽の暗喩らしい。舞台中央のセットの屋根の上には上述の招き猫に加え、身の丈2m半は間違いなくある巨大な仏様が鎮座しています。
 これにはがっくり来ました。同じ意見の人は多かったらしく、第1幕が終わると、バラバラと帰る人が目立ち、第2幕になるとかなり場内に空きが目立ちました。
 第2幕で、有名な「ある晴れた日に」が歌われる訳ですが、これがなんと団地の中の屋上の金網の中で歌う。確かに団地の建物の屋上なら、遠くまで見えるでしょうが、何ともしらけます。普通の蝶々さんなら、叔父の山鳥がやってきて、一族の面汚しだ、と蝶々さんを蹴飛ばすはず。ところが、この話では、なぜか山鳥は暴走族風の革ジャンを着て、天井からでっかく「禁」と描いたゴンドラで、上述の屋上におりてきます。そして、なぜか蝶々さんにぺこぺこ頭を下げ、蝶々さんから蹴飛ばされていました。当然、それに見合うせりふになっているはず。ミュンヘンのオペラ座のうち、シュターツ・オーパの方では、常に原語(この場合であればイタリア語)で歌いますが、ゲルトナープラッツは常にドイツ語で歌います。モーツァルトのオペラなどだと、歌がせりふに近いから、ドイツ語で歌っていれば聞き取れるのですが、プッチーニの場合、歌のしての完成度が高いから、歌詞はさっぱり聴き取れず、物語がどう進行しているのかさっぱり判りません。蝶々さんは、ベビードールのネグリジェ姿で、アメリカの長崎領事であるシャープレスに抱きつき、シャープレスが硬直してしまうなんてシーンもあって、どう見てみても、蝶々さんがピンカートンの帰りを忠実に待っているという風ではないのが困ったところです。
 それでも、第3幕になると、ケート・ピンカートンが登場し、そのショックで蝶々さんが日本刀で自殺してしまうというお約束の展開になります。ケートは、アメリカ人の観光客の定番ルック、つまりTシャツにジーパン、ナップザックを担いででかいウェストポーチを腰に付けているという格好。
 公団住宅風のセットだから、普通であれば自殺時の姿を隠すのに使うおきまりの屏風などはない訳で、どこで自殺するのかと思っていたら、屋上に行って自殺する。その間、子供の方は、下の部屋でテレビゲームをやっているというのがいかにも現代風ではあります。
 蝶々さんもピンカートンも素晴らしい声で、数々の名曲を歌ってくれる訳ですが、ネグリジェ姿で自殺されたのでは、蝶々さんの悲劇が全然胸に迫ってこず、何となくしらけた気分で自殺を眺めていました。間違っても二度と見たくない。やはり演出は大事だな、と逆の意味で痛感した日でした。
 

ご無沙汰しています

 投稿者:ゼミ7期生竹村ですメール  投稿日:2006年12月20日(水)14時57分12秒
  こんにちは。お久しぶりです。最近寒さが厳しくなっていますが、甲斐先生にはいかがお過ごしでしょうか。

当方、先生には時候の挨拶もせず、非常に無沙汰をしております。
先日のOB総会も事前に日程の調整がつかず、やむなく欠席しました。今、あらためて考えてみれば、総会の当日に会場に少し顔を出して、挨拶するくらいはできたのだと思いますが、過ぎてしま
えば悔いても仕方のないことでしかないのでしょう。

本日、ここに私がのこのこと出てきたのは、資料の検索をしていて、先生のホームページに行き着いたためです。ざっと拝見いたしましたが、先生はまたひどい怪我をされたようですし(スキーで転倒されたとか)、数年前までの生気に満ち溢れた先生しか記憶にない自分としては、ご自分の体質を「蒲柳」などと嘆く先生の気弱な発言を目にして「先生は(身体の方は)大丈夫なのか」と非常に心配になり、出てきた次第です。

私も丈夫な方ではありませんので、他人の健康状態にけちを付ける気は毛頭ありませんが、しかし、先生も今年で58歳になると聞いては、やはり年月の経つことの速さを実感せずにはいられま
せん。
思えば先生は、国家公務員として20年以上にわたり奉職された後に、大学の教員として教鞭をとられるようになったわけで、やはりここへきて、公務員時代の激務が体に響いてきているのではないかと密かに心配してしまったら、投稿せずにはいられなくなりました。

このようなことを書くと「縁起でもない」と思われるかもしれませんが、八木先生のことといい、公務員は職務に専念するあまり、職務の遂行に際して、相当な無理をしている人が多い様に私個人としては思えます。よって、一人で先生の健康状態を心配して悩むよりは、いっそここに心情を書き記すことにいたしました。

すでに暮れも押し迫っておりますが、学部の講義にロースクールと両方抱えていては、先生も大変だろうと推察しております。
せめて年末からお正月にかけてはゆっくりされて、滋養のあるものでも食べて、少しでも英気を養っていただきたいと、心から思う次第です。

現在自宅のパソコンのメール受信機能がいかれており、メールの送受信が確実ではないために、こちらの掲示板を利用した次第です。
風邪などひいたりしないように、どうぞお体を大事になさって下さい。

甲斐ゼミ7期生 竹村
 

レンタル掲示板
/15